「越中ふんどし」は富山発祥ではない!? [書籍ネタ]
今の日本、先ずふんどしを普段から着用している男性の方は皆無だと思いますが、名前とどんな形のものかは実物を見なくても知っていますよね。
今、その名残りのような形のものが、「T字帯」という名で、医療用品として、特に病院で手術のときにパンツの代わりに着用されていることをご存知の方は結構多いのではないでしょうか。
で、「越中ふんどし」ですが、名前からして、富山県固有のふんどしだとずっと思っていたのですが、全然違うんです。
ご存知でしたか?
これを考案したのは、あの有名な細川ガラシャ夫人の夫の細川忠興公なんです。
それまでのふんどしは六尺(181cm)の長いふんどしで相撲のまわしのように下半身に巻きつけて使われていたそうです。
でも、長すぎて不便だし、ごわごわして、戦国時代の武士たちも戦場での使用には相当困っていたようです。
そこで文武両道に優れた智将の忠興が、当時の女性が生理中に着用したT字形のふんどしを改良して、紐に布を付けたT字形のふんどしを考案したものが、現在良く知られているふんどしなんだそうです。
で、細川越中守の名にちなんで「越中ふんどし」というようになったわけですって。
これで、富山のお国自慢が一つ減って複雑な気分かな。